2015/08/03
山頭火に心酔する坂田利明さんの俳画展示会。
今回は、三恵寺の石仏たちにスポットを当てます。
期間/8月22日(土)~27日(木)
時間/10:00~20:00 入場無料
漂泊の俳人種田山頭火。昭和7年(1932年)の盛夏、終の棲家にと結庵を望み川棚温泉に100日余り滞在しました。その間に詠んだ句は実に307句。
川棚温泉の北東約1キロの山中に三恵寺(さんねじ)という山寺があります。
かつて川棚温泉の湯治客は病気平癒の願掛けに三恵寺に参拝するのが定番でした。
山頭火も何度か訪れたようで、
「樹かげすずしく石にてふてふ」(蝶々)、
「迷うた山路で真赤なつつじ」など、真夏の山寺の参道ならではの句を残しています。
参道には、小さな石仏がたくさん並び、山頭火はその様子を
「若葉かげよい顔のお地蔵さま」と詠んでいます。
石仏は一体一体みな表情が異なります。苔生して彫りの風化した石仏もありますが、「この顔、誰かに似ているな」と想像するのが石仏を眺める楽しみの一つです。
坂田さんは三恵寺に通ってスケッチし、作風、表情ともに個性豊かな水墨画に仕立てました。
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